シミ消しクリームがあれば日焼けしても大丈夫?シミ消しクリームでできること
いつの間にかできてしまうシミは女性にとって大きな悩みのタネ。皮膚科のレーザーは高額だし、ちょっと勇気がいりますよね。その点、シミ消しクリームならセルフで毎日手軽に美白ケアができます。
ただ、シミ消しクリームを使っていても、紫外線予防をしなくていいわけではありません。たとえ雨が降っていても、寒い真冬でも、紫外線は私たちの肌に入り込んできます。
そのため、ワントーン明るい肌をめざしたいなら、日焼け止めを使いつつ、紫外線ダメージをシミ消しクリームでケアしていくのが理想です。
「シミ消しクリーム」というと、今あるシミをきれいに消せそうなイメージがあるかもしれませんが、実際には、シミ消しクリームにシミを消し去る効果はありません。
シミ消しクリームは今あるシミを薄くしたり、日焼けをしてもシミになる前に防いだりしてくれるのが主な役目。完全にシミを消すことはできませんが、紫外線予防をしつつ、シミ消しクリームを使っていけば、きっと無敵の白肌が手に入りますよ♪
かんたんセルフチェック!あなたのシミにシミ消しクリームは効果ある?
シミ消しクリームはどんなシミにも効果があるわけではありません。シミ消しクリームが有効だと考えられているのは、「老人性色素斑」「炎症後色素沈着」「肝斑」の3タイプです。まずはあなたのシミがシミ消しクリームでケアができるのか、セルフチェックしてみましょう!
老人性色素斑
一般的に「シミ」といわれる多くがこの老人性色素斑です。「老人性」とついていますが、決して高齢の人だけにできるものではなく、紫外線によってできるシミのことです。
できて間もない色が薄いシミなら、比較的シミ消しクリームでのケアが簡単です。できてから時間が経ってしまったものや色の濃いシミは比較的シミ消しクリームの効果は期待しにくいでしょう。
炎症後色素沈着
代表的なのが、ニキビや虫刺されの跡です。やっと治ったのにいつまでも赤いシミが残ってしまった……という経験がある人も多いのではないでしょうか?
この他、火傷やケガ、肌荒れなどの後にもシミができることがありますが、これらを総称して「炎症後色素沈着」と呼んでいます。
こちらも色が薄いものは比較的ケアがしやすいのですが、色が濃くなってしまったものはシミ消しクリームでのケアが難しい傾向があります。
肝斑
頬骨のあたりに、左右対称にできるシミのことです。シミの色は薄いことが多く、ぼんやりと広範囲で広がっていくのが特徴です。女性ホルモンのバランスの乱れが原因といわれており、出産を経験した女性に多く見られます。
範囲が広いため、コンシーラーで一生懸命隠している人も多いのですが、肝斑には比較的シミ消しクリームの効果が高いといわれています。
これであなたもシミ消し博士!シミ消しクリームの効果を成分別に解説
シミ消しクリームには、できてしまったシミを薄くする効果があるものと、シミを未然に防ぐ効果があるものがあります。
私たちはついシミを消すことに目が行きがちですが、たとえシミを消せても、シミ予防をおろそかにするとまた新たなシミが発生してしまいます。今あるシミを薄くしたいのか、これ以上シミを薄くしたいのか、自分の肌に必要な効果があるクリームを選びましょう。
シミ消しクリームに配合されているのは、シミを薄くする成分と、シミができる以下の過程のどこかの段階でストップをかける成分です。
- メラニン生成情報伝達
- チロシナーゼ酵素活性
- チロシナーゼ酵素によってアミノ酸がチロシンに変身
- チロシンがドーパに変身
- ドーパがドーパキノンに変身
- 黒色メラニン
このようにシミができるまでには複雑な段階があります。複数の美白成分が入っているものは複数のシミ段階でストップをかける効果があるので、それだけ多くのチェックポイントでシミ予防ができるということになります。
できてしまったシミにも、シミ予備軍にも効果を期待できる!ハイドロキノン
ハイドロキノンにはシミそのものを薄くする効果と、シミのもとになるメラニンの生成を予防する効果があります。
シミ消しクリームの中でもこのハイドロキノンが配合されたものはシミを薄くしたい人に人気が高く、「シミが目立たなくなった!」と喜びの声が多い成分です。
ただ、効果が高い分肌への刺激も強く、すべての人にうれしい効果があるわけではありません。また、ハイドロキノンを使ってから紫外線を浴びるとシミが濃くなることがあるので、シミ消しクリームは夜のみ使うのが基本です。
ハイドロキノンのシミ消し効果は?口コミチェック!
40歳
ニキビ跡で悩んでいる女性は多いですよね。即効性はありませんが、使い続けることでシミ消し効果も期待できそうです。
元モデルで、女優として活躍中の中越典子さんはハイドロキノン配合の美容液コンシーラーを使っているそうです。ツルツルのきれいなお肌ですね!
敏感肌さんにおすすめ!アルブチン
アルブチンには、メラニンを生成する時に必要となるチロシナーゼ酵素を阻害する効果があります。紫外線を浴びた後の早い段階でシミを防ぐ効果があるので、多くのシミ消しクリームに配合されています。チロシナーゼ酵素を阻害する効果はとても高く、しかも敏感肌でも使えるほど低刺激な美白成分です。「敏感肌だけどシミ消しクリームを使ってみたい」という人におすすめできます。
アルブチンのシミ消し効果は?口コミチェック!
40歳/乾燥肌
メイクでカバーしなきゃならないシミも、諦めていたくすみも、毎日頑張ってるフェイスマッサージにも期待できそうです!
メイクで厚塗りしたくないもんね。
毎日続けていくうちに、ワントーンアップしてきてる感じは実感してきてます!
ワントーンアップを実感しているようですね!新しいシミができにくくなることで、徐々に肌が明るくなる効果を期待できそうです♪
美魔女で有名な坂元美香さんはハクアージュを使っているようです!40歳を過ぎているとは思えないすべすべのお肌がうらやましいです。
美肌効果抜群!ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体はまさに美容の王道成分です!シミを薄くする効果はハイドロキノンほどではありませんが、それでも使い続けるうちに薄くすることは可能です。
また、同時にシミ予防効果があるというのも白肌になりたい人にはうれしいところ。皮脂を抑える効果もあるのでニキビ予防もでき、トータルな美肌効果が期待できます。
ビタミンC誘導体のシミ消し効果は?口コミチェック!
30歳後半/乾燥肌
ビタミンC誘導体にはシミを薄くし、明るい透明感を引き出す効果があります。なんとなく顔がドンヨリ見えてしまう人も、ビタミンC誘導体が入ったシミ消しクリームでぱっと明るい肌になれそうですね!
肝斑におすすめ!トラネキサム酸
トラネキサム酸が配合されたシミ消しクリームは、肝斑にとくに効果が高いといわれています。なぜなら、トラネキサム酸には肝斑のもとになる「プラスミン」という酵素を食い止める効果があるからです!
肝斑で悩んでいる人はまずはトラネキサム酸が配合されたシミ消しクリームを試してみませんか?
この他にも、シミを作る情報伝達物質を阻害したり、肌荒れを予防する効果も期待できます。さらにいつまでも赤く残ってしまうニキビ跡などにも効果があるとあって、シミ消しクリームに配合される成分のなかでもかなり人気が高い成分です。
トラネキサム酸のシミ消し効果は?口コミチェック!
36歳/普通肌
産後は自分のケアが疎かになっていたので、これならはしっかりとケアしていきたいと思います。
産後はホルモンバランスが不安定になりがち。忙しくしているうちに、気が付いたら肝斑ができてしまうこともあります。トラネキサム酸が入ったシミ消しクリームでお手入れをする習慣をつけたいですね。
可憐な花がシミにアプローチ!カモミラET
カモミラETは可愛らしいカモミールの花のエキスから作られる美白成分です。化粧品の成分には「カミツレエキス」と書いてあることもあります。
カモミールには熱病や婦人病に効くといわれており、昔から薬草として親しまれてきました。現代では美白効果が注目されており、れっきとした厚生労働省の認可を受けた美白成分です。
このカモミラETのシミへの効果はかなり初期の段階で発揮されます。私たちの肌は紫外線を浴びると、「メラニンを作りなさい」とう情報が伝えられますが、カモミラETはこの情報伝達物質にストップをかけます。
そのため、シミになる前にメラニンを未然に防ぐ効果が期待できます。また、ターンオーバーを正常にするといわれており、シミが薄くなるのを助ける効果も期待できます。
カモミラETのシミ消し効果は?口コミチェック!
46歳/乾燥肌
カモミラETに期待できる主な効果はシミ予防ですが、毎日使っていると新たなシミができにくくなります。次第に肌のトーンがアップしていくと、鏡を見るのも楽しみになりますね!
ポーラが誇る最強の美白成分!ルシノール
ルシノールは美白にこだわるポーラが発見した成分です。もともとはクリスマスツリーにも使われるシベリアモミの木から採れる成分ですが、ポーラではさらにこれを改良し、高い美白効果にすぐれたルシノールを完成させました。
さて、メラニンはチロシンとチロシナーゼ酵素が結びつくことで生まれますが、ルシノールはチロシンより先にチロシナーゼ酵素と結びついてしまうので、チロシンをブロックすることができます。つまり、シミの発生をもとから絶つ効果があるわけですね。
冬の厳しい寒さに耐えるシベリアモミの木に美白効果があるなんて、ちょっと意外ですね!
ルシノールのシミ消し効果は?口コミチェック!
24歳/敏感肌
こちらはシミ消しクリームのなかでも特に人気が高い「ホワイトショット SXS」の口コミです。ルシノールの他にビタミンC誘導体も配合されており、今あるシミもこれからできるシミもシャットアウト!このように複数の美白成分が配合されているシミ消しクリームもおすすめですよ。
メラニンを脱ぎ捨てる資生堂のオリジナル成分!4MSK
資生堂が13年もの年月をかけて開発した、医薬部外品有効成分です。記号みたいな名前ですが、「よんえむえすけー」と読みます。
この「4MSK」には2つの効果があります。ひとつはメラニンの生成を抑える効果。もうひとつは角質層に溜まってしまったメラニンの排出を助ける効果です。
シミ予防をしつつ、シミを脱ぎ捨てるという2つの効果がある、美白したい人にはうれしい成分ですね。資生堂の特許成分なので、資生堂のシミ消しクリームに配合されています。
4MSKのシミ消し効果は?口コミチェック!
女性
こちらは資生堂のシミ消しクリームの中でも評判の「HAKU メラノフォーカスV」の口コミです。美白ケアはつい冬は油断してしまいがちですが、一年を通して使い続けることが良い効果に結び付いているようですね。
特に外で過ごすことが多い人は、日焼け止めを塗っても汗で流れてしまいがち。スキのない美白ケアには、やはりシミ消しクリームは欠かせないようです。
メラニンの工場を直撃!コウジ酸
コウジ酸は日本酒を造っている人の手が白く美しいことから注目された成分ですが、シミのもとになるメラニン工場を直撃します!メラニン工場にはメラニンの生成に必要なチロシナーゼ酵素が作られていますが、その命ともいえるのが銅イオン。
コウジ酸はこの銅イオンをストップさせるので、メラニンが作られにくくなるという効果があるのです。美白有効成分として認められたのは1988年で、非常に長い歴史があります。シミ予防はもちろん、年齢肌に多い黄ぐすみにも効果を期待できます。
コウジ酸のシミ消し効果は?口コミチェック!
44歳/混合肌
シミのもとにストップをかける効果があるので、徐々に透明感を感じられるようになったようですね。コウジは私たち日本人にとってとても身近な存在ですが、日本酒の化粧水と併せて使ってもいいかもしれません。
ひと目でわかるシミ消しクリームの効果一覧
成分名 | 今あるシミを薄くする効果 | シミ予防効果 |
ハイドロキノン | ◎ | ◎ |
アルブチン | × | ○ |
ビタミンC誘導体 | ○ | ○ |
トラネキサム酸 | × | ○ |
カモミラET | × | ○ |
ルシノール | × | ○ |
4MSK | × | ○ |
コウジ酸 | × | ○ |
知っていそうで知らないシミ消しクリームのQ&A
ここでは、多くの人が疑問に思いつつ悶々としていることに回答していきます。これからシミ消しに挑戦したい人は必見ですよ!
敏感肌でもシミ消しできる?
できます。ただ、成分をよく選びたいものです。シミを薄くできると人気が高いハイドロキノンは刺激が強めなので、敏感肌の人にはおすすめできません。
敏感肌でも使える低刺激な美白成分としては、アルブチンがおすすめです。
ただ、どんな成分でも人によって合う合わないがあります。心配な人はトライアルセットで試すか、パッチテストをしてから使うといいですよ♪シミ消しクリームは高いほうが効果が高いの?
シミ消しクリームの値段と効果は必ずしも比例するとは限りません。シミ消ししたいなら、パッケージや宣伝文句、値段を見るのではなく、どんな成分が入っているかを見て決めましょう。
化粧品の成分は、基本的に配合量が多いほうから記載しています。成分表示を見て前の方に書いてあれば配合量も多いと推測できます。ハイドロキノンを使えばすぐにシミが消える?
すぐには消えません。効果を実感できるまでおおよそ3~6ヶ月は様子を見たほうがいいでしょう。
効果を急ぐあまり、あせって高濃度のものを使ってしまう人もいますが、ハイドロキノンは高濃度のものは危険です。濃度が高いほど肌荒れを起こす可能性が高くなるので、なるべく1~2%程度のものがおすすめです。低濃度のものを気長に使っていきましょう。
男性でもシミ消しクリームは使える?
男性でも使えます。シミ消しクリームは男女共通なので、女性向けの製品のように見えても、男性が使うことには問題ありません。
美白サプリを一緒に飲んでもいい?
美白サプリでもシミ予防効果は期待できます。シミ消しクリームを使いつつ、サプリでも体の内側から美白ケアをするのもいいかもしれません。最近では、美白効果以外にも美肌成分が入ったサプリもたくさんありますよ♪
効果的なシミ消しクリームで無敵の白肌をめざそう!
シミ消しクリームは白肌を手に入れたい人の必須アイテム。できてしまったシミを薄くする効果と、これからできるシミを防ぐ効果があります。どちらも即効性はないので、根気強く使い続けていくことが効果を実感できるコツです。
また、シミ消しクリームに配合されている美白成分にはそれぞれ個性があります。こちらで解説した成分を見ながら、自分の肌にもっとも合うクリームを見つけてくださいね!

そばかすも悩んでいる人が多い症状ですが、こちらは遺伝性のため、シミ消しクリームの効果はあまり期待できません。シミ消しクリームで薄くできたとしても、そもそもシミができやすい体質なので、シミを消すことより、シミができないように日焼け止めなどの予防ケアを中心にしていくのがおすすめです。